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スバルXVのD型 e-Boxerレポ

スバルのXVのD型を買って嬉しくてあちこち乗ってます、げんまいです。 

xvの2リッターは今年の年次改良でD型になり、すべてマイルドハイブリッド仕様になりました。e-Boxerって名乗ってます。

レンタカー以外では初のハイブリッド車なので、レビューしておきます。

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スバルのe-Boxerが導入されることによる価格上昇は10~12万円くらい。減税メリットがだいたい7万円くらい。そうすると3~5万円で手に入るハイブリッド。これは安いです。元が取れなくてもいいくらいの価格差。

始動

エンジンスイッチをONにすると、ハイブリッドのはずですがしっかりとエンジンがかかります。イメージは駐車場出るくらいまではモーター走行かなって思っていたんですがね。

やっぱり水平対向エンジンが中心だと主張しているようです。 ナビをごそごそとセットしながら見ていると、バッテリーに充電をしています。バッテリー容量が小さいので準備をしているようです。

高速道路走行(関越道にて)

土曜日の朝8時半頃。外環道を走って、大泉から花園ICまで走行。渋滞無し。

ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を効かせて巡航速度(メーターセットで100km/h)で走っているときにはモーターの関与は無し。加速時や上り坂に入った時には積極的にモーターのアシストが入り、減速時や下り坂の時には回生されている。加速時の反応がいいためか、ACC特有のタイムラグは気にならない。追い越し車線に出ると設定速度まですっと加速します。

時速80km以上だとエコクルーズモードでもモーターのみでの走行はしないため、ハイブリッド車であると感じることはほとんど無し。SA・PAに入るために減速するとエンジンが先に止まり、その後はエンジン再始動しないままモーター走行で駐車スペースに入ることくらい。

一般道(平坦な幹線道路)

土曜日の9時過ぎ。国道140号を花園~長瀞(下道)走行。渋滞無し。

加速時に頻繁にモーターが関与してきます。このためかアクセルを踏んだ時のレスポンスが良くて、車がすぐに着いてくるように感じる。ある程度速度が出るとモーターの関与は外れてエンジンのみで走る。

減速時にはある程度スピードが落ちるとエンジンが停止し、回生で速度を落としていく。 定速巡航時にはモーターが関与しないけど、一般道だと頻繁に速度変化があるので、かなりモーターが関与している。 赤信号の際には、信号の手前である程度スピードが落ちてから、軽くブレーキを踏むとエンジン停止。停止位置の微調整や低下しすぎたスピード回復で軽くアクセルを踏むくらいではエンジン再始動はしない。 停止中は基本的にエンジン停止(アイドリングストップ)。

ただし、エアコンも止まるので暑いときは自動でエンジンが再始動し、エアコン再開。 信号が青に変わるとブレーキを解除してクリ-ピング時にはEV走行。少しアクセルを踏むとエンジンがかかる。この時にアクセルを踏み込むとエンジンがかかるタイミングでの引っかかりとエンジン始動後の急加速を感じる。アクセルを優しく踏むと違和感はなし。慌ててアクセルを踏むと逆に加速が遅くて違和感がある運転になるのが不思議。

他社のストロングハイブリッドを想像すると違う感覚。EV走行のためのハイブリッドでは無く、アシストのためのハイブリッドであることが分かる。 

一般道(クネクネの上りと下り)

土曜日の昼頃。国道140号から浦山ダムへの往復。前後とも車無し。

上り坂ではカーブからの立ち上がりでアシストが入って、カーブ手前の減速で回生が入る。慣らし運転中でもあるので短距離でしたが、バッテリーが無くなることは無し。

立ち上がりの素早さは良いかも。 下り坂はほぼエンジンが停止。平坦になったところでアクセルを踏むとちょっとEV走行をして、さらに踏み込むとエンジンが始動する。エンジンブレーキの性能に違和感は特に感じられない。パドルシフトでエンジンブレーキが必要とは感じない。これパドルシフト要るのか?

一般道(幹線道路の峠越え)

土曜日の午後。国道299号秩父から飯能へ向かう。正丸峠をトンネルで越える道。前後とも車あり。そこそこのスピードで流れている。

峠に向かう上り坂の加速時は積極的にモーターのアシストが入る。前の車に出遅れることは少ない。とはいえ、一定のスピードで走っている時にはモーターの関与は無い。モーターの関与は、信号停止直後と前の車に速度変化があったときに限られる。あまりハイブリッドの恩恵は感じず。

下り坂はエンジンを停止し、回生ブレーキで減速を調整している。特にブレーキが弱いと感じることもない。バッテリーがいっぱいになってしまうとエンジンが始動し、エンジンブレーキに変わる。エンジンの回転数が低いと燃料カットしないためか燃費計の瞬間燃費が落ちる。

下り坂でのエンジン始動はかなり頻繁。つまりバッテリーの容量が小さい。なんかもったいない。

一般道(ノロノロ渋滞)

土曜日の午後。国道299号吾野を過ぎたあたりから事故で片側交互通行を食らって、2~3kmを30~40分ほど進んでは止まる大渋滞。脇道がほぼ無いので回避不能

低速で進んだり、止まったりの渋滞時には、かなりEV走行の比率が上がる。たまに前が進んでアクセルを踏み込むタイミング以外はエンジン始動無し。

ただし、バッテリーの容量が小さいので、すぐにバッテリー残量が無くなる。そうなると停止している時にエンジンが再始動し、バッテリーに充電し始める。そして動き出すとEV走行。シリーズハイブリッドのような動きをする。

渋滞時でもそれほど燃費は悪化しない。頻繁なエンジン再始動も無い。渋滞時のイライラはかなり減少したように感じる。

まとめ

200kmほど秩父方面へドライブした燃費は16kmでした。途中で峠道っぽいダムへの上り坂を走り、30分くらいの片側交互通行の大渋滞にハマった割にはかなりいい。距離的には高速道路が半分くらい。

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この条件で16kmが出るんだからエコカーって言ってもいいかも。

メリット

トルクを補ってくれるので加減速が多いと良く効いてくれる。発進時、加速時にもたつくことが少なく乗りやすい。きびきびとした運転をさせてくれる。これまではターボ車で発進直後のトルク不足を感じることが多かった(回転数が上がるとすごく速くなるんだけどね)ので、これは乗りやすいです。 また、渋滞時にEV走行してくれるので、信号での右折待ちなどはアイドリングストップが鬱陶しかったりしない。右折まではEV走行で前に出て、右折後はぐっと踏み込めば、すぐに流れに乗れる。

渋滞時や流れが悪い時、信号の多い幹線道路での燃費悪化は防いでくれる。道が混んでててもアイサイトのACCと合わせるとイライラしなくなったのがいい。

デメリット

空いている高速道路で走っているとモーターの恩恵をほとんど受けず、燃費もそれほど向上しない。このため、バッテリーのために60リットルから48リットルになった燃料タンクの少なさが無給油航続距離の低下になって響いてくる。長距離の高速道路での移動をすると、どこで給油するかを考えながらの運転が必要なところがデメリット。 また、マイルドハイブリッドなので、燃費はそんなに良くならない。燃費目当てで選ぶハイブリッドでは無い。

 

結論としては、実質3~5万円なら買いかな。太平洋の上飛ぶわけじゃ無いので、無給油航続距離はそんなに気にならないし。

無給油航続距離を気にする人、ハイブリッドに燃費面で大きな期待をする人には向かないかも。

 

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