9月5日金曜日のこと。台風がやってくる予報の日です。
でも、夏休みが1日残っていたので旅に出てきました。
たまには鉄旅にでも行くことにします。
八戸まで新幹線で行って観光列車に乗ってきたんです。
「TOHOKU EMOTION」って何?
東北エモーションというのは、JR東日本が青森県八戸市から岩手県久慈市を結ぶ八戸線を走る観光列車です。売りは車窓から見える海とおフランス料理です。(復路の久慈から八戸ではデザートビュッフェ)
この列車は予約が取りにくい。なかなか取れない。団体貸切になってたりして、そもそも個人では予約できない日もある。
そんな列車ですが、9月5日の金曜日の個室が取れたんです。休みも取れそうなので、1泊2日で出かけてきます。今回取れたのは金曜日の八戸〜久慈。八戸駅11時6分発、久慈駅に13時2分着で約2時間の旅です。
二戸駅に降り立つ
大宮駅から始発のはやぶさ1号に乗って降り立ったのは二戸。岩手県最北の新幹線駅です。
なぜ八戸じゃなくて二戸なのかというとこんなキャンペーンが実施されていて、大宮から二戸までJREポイント8,000ポイントで行ける。二戸で乗り直しても安い。
秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE ~JRE POINTを使って、おトクにお出かけ!~ | キャンペーン | JR東日本のポイントサービス - JRE POINT
というのが1つで、もう一つがこれ。
IGRいわて銀河鉄道の鉄印。結構スタンプラリー好きなのもあり、新しく始めることにしました。最初の鉄印がこれ。
え、電車には乗らないのかって・・・すいません。乗ってません。二戸から最短のきっぷを買って、電車には乗らずに鉄印をいただきました。あ、もちろんやっちゃいけないことでは無いです。
鉄印は300円。秋と冬をいただきました。
さ、新幹線で八戸に行きましょう。
八戸駅到着
はやぶさ3号に乗って二戸から1駅、10分ちょっとで八戸駅に到着。10時24分。TOHOKU EMOTIONの出発までは40分くらい。駅の中をウロウロしたりして待つ。
新幹線から降りると八戸駅も台風の影響かどんより曇り空。やっぱり関東と比べるとずいぶんと涼しい。やはり早めに秋が来ているようだ。
いよいよ乗車
TOHOKU EMOTIONが発車するのは在来線ホームの1番線。青い森鉄道と改札は共用しています。団体列車の扱いのようです。
もう入線していると思うので、ホームに移動。もう入線してましたが、まだ扉は開いていません。11時6分発車ですが、扉が開くのは10時55分。


入り口にはこんな庇があって、ランプもぶら下がっていて、レストランの雰囲気。走行中は取り外されます。落ちたら危ないからね。
赤じゅうたんでお出迎え。特別感が演出されています。


乗車して指定された座席に行きます。1号車の5番。コンパートメントの個室になってます。4人部屋を2人で使わせてもらいます。個人で公式ページから申し込む場合には相席になることは無いそうです。
なかなかの豪華さ。
大きなテーブルなので料理の置き場所に困ることはなさそう。
入り口には小さいながらクローゼットまであります。冬はコートを入れておけるので重宝しそう。
今回の提供メニュー
TOHOKU EMOTIONの往路(八戸→久慈)のランチメニューは監修シェフが年に2回交代し、メニューは年に4回変わるそうです。
公式によると今回の監修はいわき市のフランス料理店の萩シェフとのこと。
2025年4月~2025年9月の往路のメニューを監修するのは、福島県いわき市にある「HAGI 萩フランス料理店」 のシェフ 萩 春朋氏。「鮮度」は「命の時間」と常磐物と呼ばれる地元いわきの食材にこだわり、薪火で仕上げる、今、ここでしか味わえない味を提供。国内のみならず海外からも人気の名店です。
乗車時にテーブルにメニューがセットされています。開くと左側に本日の料理メニュー。右側に飲み物のメニュー。


・グレープフルーツとホタテのマリネ
・人参の燻製
・西瓜のスムージー
・とうもろこしのムース
・モッツアレラのベニエ○ポワソン
・白身魚のグリル ラタテュイユ○ヴィアンド
・牛肉のステーキ○プティフール
・レモンケーキ
・パンナコッタとミントのジュレ
・サブレ・アプリコット
・ココパッションのジュレ
飲み物はビールと赤白ワイン、八戸の地酒、青森シードルもあります。ソフトドリンクにはリンゴジュースや龍泉洞の水もあります。
これが全部飲み放題。
メニューには「お好きなだけ」とあります。飲み放題と書かないあたりさすが上品ですね。
ウェルカムドリンク
席に着くと列車の出発前にウェルカムドリンクのサービス。ノンアルのスパークリングワインだそうです。出発前に車内を撮影してこようと思ったら予想外のサービスでした。
車内探検は後にすることにします。


では出発。
ディーゼルの音が唸るぜ!となるかと思ったら、意外に静かに出発します。
しばらくは八戸の市街地を走っていきます。
前菜(アミューズ)
列車が本八戸を過ぎるくらいで箱に入ったアミューズが提供されます。
箱は蓋がされた状態で提供されます。
蓋を開けると左上から時計回りに
・グレープフルーツとホタテのマリネ
・人参の燻製
・西瓜のスムージー
・モッツアレラのベニエ
・とうもろこしのムース
アミューズと合わせるのに選んだのは八戸の地酒。いきなり日本酒。
もちろん全部美味しい。にんじんの燻製なんて初めて食べた。スイカのスムージーなんてのも初めて。特にこのとうもろこしの形に仕込まれたとうもろこしムースが絶品。最初はとうもろこしそのものかと思った。芯の部分までムースで作られてる。
蕪嶋神社
列車はしばらく走って、ようやく海が見えてきます。ここで観光案内が入ります。蕪嶋神社です。ここはウミネコの営巣地として有名。春から夏にかけて3万羽とも言われるウミネコがここで子育てをします。ずいぶん前に車で来ましたが、大量のウミネコがいてなかなか壮観でした。
もう営巣期間は終わったのか飛んでいる姿は見えませんでした。
八戸線の八戸〜鮫駅間は愛称がうみねこレール八戸市内線なんですが、ここから来ているそうです。
ここから海の近くの高台をしばらく走っていきます。これですっきり晴れていると最高なんだろうな。こんな天気でも綺麗だけど。
ここらで日本酒が終わったので青森シードルを頼みました。瓶で提供されます。グラスは底が広くて上に向けて少し狭くなっているもの。走る列車の中で飲むので安定性が高いグラスです。
魚料理
列車は走り、種差海岸駅を過ぎたあたりで魚料理が提供されます。「白身魚のグリル ラタテュイユ」です。
ちゃんとあったかいし、ちゃんとお皿に乗ってきた。街のフランス料理店と変わらないです。ちょっとイタリアンっぽいかも。シェフのおすすめはグチャグチャに混ぜて食べてくださいとのこと。写真は自粛しますが、グチャグチャに混ぜて食べたらソースが混ざって美味しかったです。
魚料理なので、白ワインにしてみました。TOHOKU EMOTION premium white岩手のワインです。すっきり系のワインです。
龍泉洞の水をチェイサーでお願いしました(手前)
ちょっと長くなってきたので続きます。