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ガイアフロー静岡蒸溜所を見学

ウィスキー蒸溜所の見学に行ってきました。

ジャパニーズウィスキーの蒸溜所です。ガイアフロー静岡蒸溜所です。

見学に行ったのは6月16日日曜日。前日の雨がまだ残る涼しめの朝です。

場所は静岡市の山の方。オクシズと呼ばれるエリアです。新東名の新静岡インターから車で20分くらい山の方に車を走らせて到着です。

見学後に試飲できます。静岡駅前からバスもあるそうですので、うまく時間が合えばバスも良いと思います。

 

見学は公式サイトから予約できます。

shizuoka-distillery.jp

 

 

予約時刻の30分前になると受付が開始されます。暖簾をくぐり、スリッパに履き替えて2階で受付です。

受付で予約を確認し、代金(2024年6月現在で一人1,100円)を支払い、9時半の見学時間まで待ちます。代金の支払いはクレジットカードのタッチ決済も使用できました。待ってる間に買い物をしてる人もいました。

 

見学時間になると、案内を担当してくださる方から挨拶があります。今回の参加者は6組12名です。蒸溜所内は全て写真撮影可能とのこと。どんどんSNS等にもアップしてくださいって言ってました。

 

 

見学は階段を降りて1階へ。

最初は発酵槽の下を通ります。発酵槽はアメリオレゴンパイン材が4基と静岡杉のものが6基あるそうです。発酵の前には水を張って木材が水を吸って、水漏れが無くなってから麦汁を入れるそうです。

木製の発酵槽はメンテナンスを含め手間がかかるそうですが、中に酵母や乳酸菌が住み着いてウィスキー造りに良い影響を与えてくれるそうです。


発酵槽の上を通って麦芽の粉砕工程へ。発酵槽はまた後で戻ってきます。

続いては麦芽のタンク。通路から撮影しているので全然写りきって無いですが、中は2つに別れているそうです。

イギリスの麦芽と静岡産の麦芽が入っているそうです。

ここでは、モルティングは行なっていないそうです。

 

 

麦芽。ちょっとピンぼけですんません。

 

続いてモルトミルです。これはメルシャンの軽井沢蒸溜所から持ってきたそうです。ここで麦芽を粉砕します。

 

 

出来上がりはこんな感じ。粉砕が弱いと糖化効率が悪く、粉が多いと後の糖化工程で目詰まりを起こすそうです。



続いては糖化槽(マッシュタン)。

糖化槽は1基。日曜日ということもあり、残念ながら中は空っぽでした。

 



これが糖化槽の中、下の底になっている部分がパンチングメタルになっていて、ここから甘い麦汁が下に抜けていきます。

最初の麦汁はかなり濁っているので、下に出てきた麦汁を再度上から注いで循環させ、麦芽の層を通すことで澄んだ麦汁を得るそうです。ある程度進んだら上からお湯を注いでさらに糖を下に落とします。

出来上がった麦汁は冷却してから発酵槽に送られます。

 

 

発酵槽に来ました。

蓋を開けてもらいました。順番に中を覗き込みます。


アルコール発酵の真っ最中で激しく泡が出ています。香りはフルーティな香り。発酵中のビールの香りです。アルコール発酵でアルコール度数が7%くらいまで上がると、酵母たちが自分の産生したアルコールで死滅するそうです。その後は乳酸菌による乳酸発酵が始まって酸っぱい液体ができるそうです。ここでの酸味がウィスキーの味わいに繋がるとか。

モルトウィスキーってビールを蒸留するのかと思ってましたが違うんですね。

 

 

発酵はドライイーストを使っているそうです。あら意外。



続いては蒸留機。外が明るくて良い写真が無いので、試飲室からの写真です。

手前が薪直火蒸留器。こちらが初留釜。奥が再留釜です。上の部分はフォーサイス社のポットスチル。手前は薪の直火。奥は蒸気で温めているそうです。

 

 

ちょっと写真写りが悪いですが、これが薪をくべる釜です。これは国内でピザ釜などを製造する会社に特注で作ってもらったそうです。

最初は薪ボイラーの加熱を予定したそうですが、サイズの問題があり断念。結果、直火になったそうです。

 



こちらがもう一つの蒸留器。

メルシャンの軽井沢蒸溜所で使用されていた蒸気による加熱式の蒸留器です。

買い取った蒸留器は複数あったそうですが、経年劣化などにより単独では使用できず、パーツを組み合わせて使用可能なものにしたそうです。

日曜日なので残念ながら稼働してませんでした。稼働していると暑そうです。

 

蒸留器はもう一つ。こちらはジンなどの製造に使われる蒸留器だそうですが、まだ稼働していないそうです。ウィスキーだけで十分人気ですもんね。

 

蒸留の際には、蒸留の中で最初と終わり(ヘッドとテール)をカットして中間の部分(ハーツ)のみを採取します。

ヘッドとハーツの変わり目の部分の香りを嗅いでみました。

左から右の順番で蒸留が進んでいきます。最初のグラスは白い濁りもあり、香りも雑な香りがする印象でした。右に行くほどモルトの甘い香りがクリアになっていくように感じました。

今回の境界は2番めと3番めの間でした。

 

蒸溜所の中の見学は終了。外に出ます。

目の前の池は麦汁の冷却時などに大量に出るお湯を冷ます池です。ここでお湯を冷ましてから川に流すそうです。お湯流すと悪影響ありますからね。

次は熟成庫です。写真の中央右にある黒い建物です。

 

ここで樽に入れたウィスキーを熟成です。

蒸留直後は透明なウィスキーも樽の香りと色が移ってウィスキー色になります。

熟成庫には天窓も作られていて、温度は自然のまま。静岡は比較的温暖なので、エンジェルズシェアも15%近くになって多めだそうです。

樽は一度使われたアメリカのバーボン樽が多いそうです。バーボンは新樽で作ることが義務付けられているので、中古の樽が多く出回るそうです。

ここでは、個人で樽を購入して熟成することができるそうです。ちょっと高級なのでお好きな方はどうぞ。

 

以上で見学は終了。

続いて受付をした場所に戻って試飲と買い物タイムです。(試飲はすべて有料です)

とはいえ、車を運転する私は飲めず。同行した相方さんが、絶対に飲めないカスクサンプルのW(先程の直火釜で蒸留)を飲んでました。甘味があってうまいって言ってました。

 

ドライバーはもちろんその場では飲めないんですが、小瓶が150円で売られていて、そこに試飲(10ml)を入れて持ち帰れます。

ということで自宅で飲んでみました。ストレートで飲みましたが、香りは木の香り、味わいはやや甘みがある。いいですね。食後にロックで飲みたい。

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最後はお買い物。静岡ウィスキーとイギリスのモルトウィスキーをブレンドした「ブレンディッドM」とシングルモルトの「ユナイテッドS 2024夏」があったので1本ずつ買って帰りました。いつもここで作られたボトルが売られているわけでは無いそうなので、買えてよかったです。

蒸溜所のウィスキーだけではなく、元はウィスキーの商社だったとのことで、スコッチウィスキーもたくさん販売してました。他にも試飲用のグラスとかTシャツ、トートバッグも売ってました。(買いそうになったけど、我慢)

見学のチケットにはボトルとグッズ専用の550円の割引券が一人1枚付いてたのでちょっとお安く買えました。

 

 

ネットでも探せばプレ値でなくても買えるようです。