阿蘇中岳火口までのランニングです。
肥後大津のルートインに泊まった翌日。
阿蘇に走りに行こうと思います。せっかくだから阿蘇の火口を見たい。7月19日に噴火警戒レベル1になって行けるようになったらしい。でも、風向きが悪いと途端に立入禁止になるみたい。北風がまずいっぽい。
天気予報だと南の風が吹くみたいなのできっと大丈夫。
コースは基本一本道。阿蘇登山道路を走るのみ。以前は草原の中を走れたそうですが、口蹄疫関係で車道以外は全部立入禁止。
ホテルには無料朝食がついてたけど、早過ぎて食べられず。肥後大津駅を5時38分の始発列車で出発です。これに乗ると一番早く阿蘇に到着できます。熊本からの接続列車は無いので、ここに泊まるのが最適。
ホントは阿蘇に泊まればよかったんだけど、駅に近いところは素泊まりで1泊2万円以上の宿か外国人の若者がいっぱいそうなドミトリー3000円しか空いてなかった。極端な。
一両編成の黄色いディーゼル車で向かいます。
誰も乗ってない。貸切です。日曜日の接続のない始発列車に乗る人はいないんですね。
しばらくディーゼルの音と香りを楽しんで阿蘇外輪山の切れ目になっている立野駅。ここはスイッチバック駅。南阿蘇鉄道との乗り換え駅でもあります。
お〜スイッチバックだ。
スイッチバックを越えてしばらく走ると窓から見えてくるのは熊本地震で崩落した旧阿蘇大橋。震災遺構として保存されています。架け替えられた新阿蘇大橋はここよりかなり下流に架けられています。
天気は良さそうですが、この辺りからは曇ってきました。
1時間近くディーゼルに揺られて到着したのが阿蘇駅。今日のスタート地点です。
阿蘇駅のコインロッカーに宿泊の荷物を突っ込む。中サイズで600円もした。高いけど代替が無いので諦め。Suica使えました。
駅前にはウソップ。
昼頃に帰ってきたら写真撮るのに行列ができてました。
さて、スタートです。だいたい6時50分。
阿蘇中岳火口まで15kmくらい。12時半の豊後竹田駅行きの普通列車に乗りたいので時間は5時間半。写真撮ってゆっくり走っても時間までには戻ってこれるでしょう。できれば風呂に入りたいので、11時40分くらいまでに戻って来れるかな。
まずは坊中道を山に向かって走る。晴れてますが山には雲がかかってます。
なるほどなるほど。
西巖殿寺。昔は山の上にあったそうな。
この角を曲がって林道で県道をショートカット。
間違いやすいのはここだけ。道なりは右ですが、ここは左へ行きます。ちゃんと道標もあります。
雲の中、幻想的な雰囲気で林道を走る。ショートカットコースなので、その分傾斜が厳しい。奥武蔵グリーンラインみたい。
林道から車道に出る。ここは右に曲がる。基本的に上り坂に向かえば正解。晴れるって聞いてたんだけどな。超ガスガス。
上り続ける。ちょっと明るくなってきた。
ショートカットした先ほどの県道にここで復帰。左折します。
この馬たちは熊本名産になるのかな。
雲の向こうに阿蘇の山々が見えてきた。もうすぐ霧も晴れそうです。
まだ朝も早いので車もそう走ってない。10時過ぎて下った時は登り側の車線は結構車走ってました。車多いと怖いので、朝早いのは正義だな。
雲の上に出た。草原の向こうは雲海。その向こうは阿蘇外輪山。これはいいもの見れた。阿蘇の雲海は年に50日くらいだそう。うまく巡り会えた。昨日も夕立で湿気が多いのが良かったか。
もう少し走る。雲海の手前には米塚。これも噴火口だそうです。緑一色で綺麗。来たかいあった。
7.5km。だいたい半分まで到着。ずっと上り坂で脚はかなりキツい。先は長いけど頑張る。
後ろを振り返ると往生岳(かな)
外輪山の切れ間から熊本市方面。運が良ければ雲仙まで見えるみたいだけど、この湿気じゃ無理かな。ここまで来たらあともう一息で草千里ヶ浜。
お〜素晴らしい眺め。草千里ヶ浜に到着。
対面は烏帽子岳。今日はランニングシューズ(マジックスピード2)なので登らないけど、いつかは登ってみたい。あっちからこっちを見てみたい。
展望台から中岳火口方面。噴煙が見えます。あと4km。
杵島岳(でいいよね)
こからはちょっと下り坂。草千里と砂千里の間の平坦なエリア。北海道のようなまっすぐな道路。車も少なくて最高。ここが古坊中。昔はここに寺が並んでいたそうです。
阿蘇山上まで来たら火口まで遊歩道が用意されています。車はここから有料道路。ランナーはもちろん無料。今回は火山ガスもこちらに流れていないみたいで、無事火口を見に行くことができました。
あと1.2kmだけどずっと先まで見える分遠く感じる。でもここからの景色は最高。
道路の途中にはこんな建物が。噴火した時にはここに逃げ込むんですね。
この辺りまで来ると、走っているとひどく咳き込む。有毒ガスが出てるのを実感。呼吸が大きくならないよう歩きも入れて進みます。
途中で横を通る古い噴火口。異世界感がハンパ無いです。スターウォーズとかロードオブザリングなんかの映画の中に入り込んだみたい。
ここが登りのゴールの中岳火口エリア。ガードされてる休憩所の建物がすごい。活火山だなあ。
ここからは観光タイム。ブラブラと遊歩道を歩いて火口を近くまで見に行く。
あれま大迫力。ガスも凄い。火口湖からは湯気がどんどん上がっていて熱そう。右側からは体に悪そうな噴煙も上がってます。まだ9時過ぎで観光客も少なくゆっくり見て回れます。
ここで警備をしてる人に「このお湯は何百度くらいあるんですか?」って聞いて、「70度くらいですよ。」って返されてた人がいた。お湯だから100度は超えないわなって納得してました。そりゃそうだ。
火口のDエリア展望台から烏帽子岳(左)と杵島岳(右)。反対から見るのも素晴らしい。でも、なんか下から雲が上がってきているような。
山頂で長居し過ぎました。ガーミンのゴール到着予想時刻は11時50分を指しています。このままじゃお風呂に入ってられない。さあ頑張って降りましょう。