先週は高尾山で大きな自然を満喫したので、今週は人工の巨大建造物を満喫しに行こうと思います。
行き先は鶴見線沿線ジョグ。海芝浦駅に行くことが主目的です。
スタートはJR川崎駅。駅から出ると坂本九さんの碑があります。この辺りからゆっくりと走り始めます。
まずは海の方に向かいます。
市電通り経由で浜川崎へ向かいます。歩道に電車のプレートが埋め込まれているところを見ると、市電通りは電車が走っていたようですね。この廃線跡を辿るジョグも面白そうです。
市電通りを終えて、首都高速横羽線にぶつかると、左折。ピンボケですが、扇町右折の標識に従って右折します。
第一の目的地。鶴見線の終点扇町駅です。大阪にも同名駅名がありますね。
この扇町は浅野セメントを創設した浅野家の家紋に由来してるそうな。
終着駅の雰囲気。単線の1面ホーム。もちろん無人駅です。
思っていたよりも電車が来るようです。昼間は2時間に1本ですけど。
次はちょっと走って昭和駅。昭和な人間としてはいいですよね。ホームには猫がだらんってしてます。すごい人馴れしていて、近づいても何も反応しません。食べ物持ってないので、興味を引くことできず。
なぜ、この駅が昭和なのかというと、この会社です。株式会社レゾナック。
今は洒落た名前ですけど、元はみなさんご存知の昭和電工。昭和電工前駅なので、昭和駅。年号の昭和とは関係ないそうです。（昭和電工は昭和3年に創設され、昭和にちなんでいるようです。）
鶴見線はこんな感じで由来がはっきりしている駅が多いです。調べて走るのも楽しい。
運河を越える橋を渡って走っていると、巨大建造物。このルートはこんな景色がたくさん。人間の叡智ってすごい。これ全部現役ですからね。ラピュタじゃない。
さて、戻って浜川崎方面へ向かいます。朝8時過ぎだけど暑い。
浜川崎駅に到着。南武支線の浜川崎駅です。鶴見線は横断歩道を渡って乗り換えです。
浜川崎から武蔵白石駅に向かう途中にある「田辺新田可動橋」。ナニコレ？
見に行ってみるとこんな感じ。富士電機の工場をつなぐルートになっていて、大きな荷物を移動する際に、これを上に上げて通すらしい。現役です。
富士電機。ご存知の方もいるかと思いますが、自動販売機の大手です。自動販売機の横に回ってメーカーをみると出ています。コンビニのコーヒーマシンも作っているそうです。
日本のBtoBのものづくりは健在ですね。
さて、やってきたのは武蔵白石駅。東北や北海道はしろいし駅、こちらは武蔵しらいし駅です。
白石は浅野総一郎の部下で、日本鋼管（現在はJFEスチール）の創業者の白石元治郎にちなんでます。
次は支線の大川駅。この駅は朝と夕方しか電車が来ません。土日は朝8時の次は夕方6時の終電のみ。都会ですけど秘境駅ですね。隣の武蔵白石駅までは歩いても15分。走れば7分ほど。駅は通勤の人用ですね。
大川は、日本の製紙王である大川平三郎に由来しています。周辺は工場。近くのレゾナック（旧昭和電工）の工場からはラジオ体操の音が聞こえてました。
さて、大川支線から戻って鶴見線の本線に戻ります。次は安善駅。安全ではありません。この駅の由来は安田善次郎さんですね。私の故郷の名士です。
東大の安田講堂でも有名ですよね。作った安田銀行は、富士銀行になり、渋沢栄一の第一銀行と合併して、今はみずほ銀行ですね。
運河を渡って、もう少し走ります。
次は浅野駅。ここは海芝浦支線と本線が分岐して、乗り換えが可能です。
浅野は浅野総一郎に由来しています。またもや私の故郷の名士です。浅野総一郎はセメント王。京浜工業地帯の父、この辺りを埋め立てて鶴見線を引いてるんです。
ここから最終目的地の海芝浦へ向かいます。
この道路は私有地ですって看板が立ってます。走っている限りは特段止められませんでした。
走っていくと、TOSHIBAってサザエさんかよっていう入り口。ここより先には行けません。
一般人が走って行けるのはここまで。新芝浦駅。
駅前は東芝の前身である芝浦製作所に由来。何が新かというと、東京都内に芝浦駅があったからだそう。
ホームのすぐ脇が運河です。一応2面2線。写真は草が生えて廃線っぽいですけど。
もう、これ以上は走って行けないので、電車に乗ります。
1駅乗って、終点の海芝浦駅。
改札の外は東芝の工場なので、出れません。暇つぶしに東芝さんが海芝浦公園を整備してくれているので、散歩します。
なかなかいい景色。首都高速の端が見えてます。なかなか壮観です。
停車時間は10分ほど。時間切れにつき、ここからは電車で帰ります。途中にダッシュ海岸があったはずなんですけど確認できませんでした。
なんか、大正と昭和の初め頃の日本を思いながら走れました。なかなか楽しいジョグになりました。いいですね。旅ラン。
