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HRM-Proと手首心拍計の比較レビュー(レビューその3)

ガーミンの乳ベルト式心拍計HRM-Proを買ったので、レビューしてきましたが、その続きです。

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今回は光学心拍計と同時につけて比較してみます。 

genmaigenmai.hatenablog.com

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ただし、ガーミンでは、胸ベルト式心拍計をONにすると自動的に手首光学式心拍計はOFFになります。併用できません。

ですので、ガーミン本体は2台必要です。現役のForeAthlete945と、以前使っていて、放ってあったForeAthlete225Jの2台で走ります。久しぶりに充電してみたらちゃんと使えました。

光学心拍計のバージョンが新しいForeathlete945を光学心拍計用にして、Foreathlete225JをHRM-Proの受信用にします。

両手にガーミンをつけます。左手はForeAthlete945(手首の光学心拍計)、右手はForeAthlete225J(HRM-Pro受信)。走ってみて比較してみましょう。

メニューは40分ほどのただのジョグ。最後に200mほどの流しを3本入れます。

ただのジョグのつもりだったんですが、青信号に間に合うように3回スピードをあげたりもしてます。

グラフで比較

(高度をベースにして、ペースと心拍をオーバーレイしてます。)

上がHRM-Pro。下がForeathlete945です。

HRM-Proの方がギザギザが小さいような印象です。スピードの上がっていない巡航速度のところはギザギザの形が違いますけど、だいたい同じ値です。スピードを急に上げたところはかなり形が違ってます。

本筋では無いのですが、ペースのグラフが上下でずいぶん違ってます。GPSチップのバージョンの違いがこんなところに現れてます。同じところを右手と左手につけて走ってるんですけどね。

 

胸ベルト心拍計HRM-Pro & Foreathlete225J)

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光学心拍計(Foreathlete945)

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信号が変わりそうでスピードアップしたところをアップ。

胸ベルト心拍計はペースの上げ下げにしっかりと追随してます。体の動きにしっかりと心拍は反応してます。

光学心拍計はスピードを上げてからずいぶん遅れて上がってきます。ペースを落としてもしばらくは高いままに見えてます。

(左:HRM-Pro 右:945光学心拍計)

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流し3本をアップ

こちらも同じように胸ベルト心拍計はしっかりと追随してます。1本目2本目3本目と順番に心拍数は高くなってます。

光学式心拍計は上がり方に遅れがあって、乱れてます。3本目の方が2本目より低く出ています。

(左:HRM-Pro 右:945光学心拍計)

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2つを重ねてみます。赤は光学式心拍計。ちょっと見にくいですが、緑色がHRM-Proです。

見ると、スピードを上げていない間はだいたい同じ数値。スピードを上げたり落としたりして、心拍変動が大きくなると誤差が出ます。

おおむね光学心拍計の方が遅れます。また、心拍の変化が大きいです(急激に落ちる)

 

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ちなみに平均心拍数と最大心拍数は両方ともほぼ同じ。計測値が間違っているということは無さそうです。

  平均心拍数 最大心拍数
HRM-Pro(胸バンド) 142 173
光学式(腕時計) 143 171

 HRM-Proの使い方

HRM-Proのメリット。(私にとっての)

  • インターバル時などのペース上げ下げへの追随が速い。
  • (追い込んだ練習をすると)乳酸閾値心拍数が計測できる。
  • ランニングダイナミクスが計測できる。
  • 落としたり無くしたりしにくそう。

HRM-Proのデメリット

  • つけるのがやっぱり面倒。
  • 留め具とかゴムとか頻繁に使いすぎると劣化しそう。

こんな感じなので、これからHRM-Proはこんな使い方をしようかなと思います。

  • インターバルなどの心拍が高めで、さらに大きく変動させるポイント練習時は、HRM-Proを使用して心拍変動を見る。もちろんランニングダイナミクスも計測したい。ついでに乳酸閾値を計測してくれればなお良し。
  • ペース走時は心拍変動は大きくないので、心拍計としてよりもランニングダイナミクスを取るためにHRM-Proを使う。
  • Eペース走やジョグ時はランニングダイナミクスを計測する重要性が低くて、心拍計も手首光学式で十分なので、HRM-Proは使わない。

せっかく買ったので、こんな感じで使っていきたいと思います。

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