さて、鬼ヶ城を出て新宮に向かって南下します。
ここからはもう高速道路は無いので一般道をひた走ります。国道42号線は熊野灘沿いを走っていて、左側に時折海が見えて気持ちいい。鬼ヶ城トンネルの片側交互通行で時間がかかりましたが、それ以外は快走路で40分ほどのドライブ。信号も少ないし快適です。ちょっと海から離れて、熊野川を渡れば和歌山県新宮市です。
橋を渡ってすぐ右折すると熊野三山の熊野速玉大社ですが、今回は先に行く場所があります。速玉大社の摂社の神倉神社に行ってみます。ここは、行きたいと思いながらもなかなか行けなかった場所。関東からは遠いですもんね。念願叶いました。
速玉大社に行く交差点から国道42号をちょっと先に向かい、狭い道に入るとすぐに到着です。まあ、カーナビ任せで行きました。
駐車場は神社の前に舗装された駐車場が8台分。未舗装の駐車場が8台分くらい。今回は土曜日の昼少し前の時刻で舗装された駐車場は満車で、未舗装の駐車場は余裕で停められました。この日は、駐車場の案内をされている係員の方もいらっしゃいました。
駐車場に車を停めて、神社を見ると大きな森に包まれた山が見えます。神社の本殿は山の上なので、これから登ります。ここも世界遺産です。
ここに神武天皇が降臨した(上陸した)らしいです。まあ、神話ですからね。あちこちに上陸した記録が・・・
鳥居の向こうはいきなり石段です。源頼朝が寄進した鎌倉式石段だそうです。すごく急な石段が上に向かっています。登れない人のために鳥居の下にお賽銭箱も置いてありました。ここでお参りして戻る人もいるんでしょう。うちの相方さんにも嫌だったらここで待っててくれって言ったんですが、行くという事なので石段に向かいます。
さて、いよいよ急な石段を登ります。三点支持までは不要ですが、手をつきたくなるような傾斜です。538段あるそうです。数えてないけど。
上から見下ろすとこんな感じ。怖い。足滑らせるとどこまでも落ちていきそう。
途中で踊り場のような場所があって、そこからは少し緩めになります。
上まで登ってもう一度二の鳥居をくぐると、ここに手水鉢。こんなとこまで急坂を引き上げたんでしょうね。かなり古いものです。
これが本殿と巨岩。ゴトビキ岩と言われています。ゴトビキってヒキガエルの事らしいです。神話に登場する前から自然物として信仰の対象だったんでしょうね。ここは陽の岩という事らしいです。陰の岩は後で行きます。
う〜むデカイ。こんなのが山の上にあるってすごい。古代人はこれに感動したんでしょうね。
本殿の前は狭いんですが、下で誰も待っていなかったので、ちょっと景色を見てみました。ここから新宮市内が一望できます。遠くに広がる熊野灘がキレイ。
地元の方は、このゴトビキ岩の裏側。隣の岩との隙間にお参りをするそうです。なんか沖縄の斎場御嶽のような雰囲気。パワースポットっぽいです。ニライカナイは見えませんけど。
さて、またもや急な石段を降ります。下りの方が怖いですよね。途中から団体さんで大渋滞していたので、女坂の道案内に従いそちら側に行きました。こちらは石段ではなくて、登山道。狭くて滑るし、木の根っこも多いので、むしろこちらの方が危険かも。
ランナーであれば、上りも下りも不注意がなければ休憩なくても軽く行けると思います(夏の暑い時期除く)。
さて、無事に転ける事なく降りたので、神倉神社を後にして、熊野速玉大社にも行っておきましょう。ここは、前回に来た時に熊野三社参りで訪れています。まあ、せっかく来たので、再訪ですがぶらりと寄ってみましょう。車で国道まで出て、5分もすれば到着できます。駐車場はそんなに広くないので混んでると待つかもしれません。
駐車場には大型バスも止まっていて賑わっています。いい雰囲気ですよね。熊野詣でもこれで完了です。交通安全のお守り買っておきました。
さて、次はまたもや三重県に戻って北に向かいます。どこかでお昼ご飯を食べよう。